業務データは、お客様の環境に。

Kitewell は、ワークフロー、ナレッジ、実行ログ、認証情報をお客様の端末に保存し、どの AI モデルを使い、どの情報を外部に送るかをお客様が決められるように設計しています。

対応環境
  • Windows・Windows Server対応
  • macOS対応
  • Linux提供予定

業務データは、AI の学習に使われるか

使う AI はお客様が選び、業務データの扱いはその選択で決まります。主な選択肢ごとの扱いは次のとおりです(各社の規約、2026 年 10 月時点)。

有料のクラウド API

  • Anthropic、OpenAI、Google Gemini の有料の API は、送った内容を既定では AI の学習に使わないと規約で定めています
  • 不正利用の監視のため、提供者が一定期間保存します(Anthropic と OpenAI は原則 30 日まで)
  • Gemini の無料枠は送った内容を学習に使うため、業務には有料の API を使います

規約: Anthropic · OpenAI · Google Gemini

自社で契約したクラウド(Azure OpenAI、Amazon Bedrock、Google Vertex AI)

  • 社内で契約している Azure OpenAI、Amazon Bedrock、Google Vertex AI のモデルも使えます
  • 送った内容は自社のクラウドのアカウントで処理され、各社の規約で AI の学習に使われません

規約: Microsoft · AWS · Google Cloud

社内・ローカルのモデル

  • OpenAI 互換の社内・ローカルのモデルサーバー(vLLM、Ollama など)を使えば、業務データは社外に出ません
  • 小さなローカルモデルでは、通常、画面を操作できません。画面を操作するステップには、それができるモデルを選びます

Descarty

  • Descarty は業務データ、実行結果、ログを受け取りません
  • 同期したワークフローやナレッジを、AI の学習に使ったり、他のお客様と共有したりしません
  • アシスタントが OpenRouter を使うとき、依頼は保存も学習もしない提供者にだけ送られます

個人情報を扱うとき

  • AI に送られるのは、AI を使うステップが読む画面や文書だけです。覚えたクリックや入力を繰り返すときは送りません
  • モデルはステップごとに選べます。個人情報を扱うステップには社内のモデルを指定し、そのあとに続く AI ステップと予備のモデルも社内のものにします
  • Web やデスクトップの操作で入力するパスワードは名前で参照し、AI には値を送りません
  • モデルに送ったプロンプトは実行履歴に残り、何を送ったかを確かめられます

データの流れ

Kitewell はお客様の端末で動き、ワークフローはその端末から実行されます。外部に送られるのは、次の図に示す情報だけです。

閉域網の構成では、外向きの通信はありません。下の外部の送信先は、社内に置くか、使いません。 閉域網での使い方を見る

お客様の環境

Kitewell(エンジン:Dagu)

  • ワークフローの定義と変更履歴
  • ナレッジ(ワークフローについての業務知識)
  • 実行ログ、出力ファイル、スクリーンショット
  • 暗号化された認証情報(シークレット)
  • ブラウザのログイン状態
  • メールボックスの接続
  • アシスタントとの会話
  • 書き戻す前の Excel ブックのバックアップ
  1. お客様が選んだ AI モデルの提供者

    送る情報
    Web 操作時のページの表示内容、デスクトップ操作時の画面全体のスクリーンショット、AI ステップのプロンプトと渡したログや出力、一括処理シートで AI が読む行、失敗の診断で読む実行のステップとワークフロー、アシスタントとの会話と、アシスタントが参照するナレッジ。Excel ブックからシートを作るときは、見出しと最大 10 行。Claude Code などの AI エージェントのタスクでは、プロンプトとエージェントが作業フォルダで読んだ内容を、そのツールの提供者に送ります
    送るとき
    AI を使うステップ、一括処理シート、失敗の診断、アシスタントを使うとき。社内やローカルのモデルを選べば、外部には送られません。OpenRouter を使うアシスタントの依頼は、依頼を保存も学習もしない提供者にだけ送られます。
  2. お客様の業務システムと Web サイト

    送る情報
    ワークフローが入力・送信するデータ
    送るとき
    ワークフローの定義どおりに実行するとき。
  3. 通知先(メール、Slack、Teams など)

    送る情報
    プロジェクト名、ワークフロー名、ステップ名、実行の結果と時刻、実行へのリンク
    送るとき
    通知を設定したとき。ステップの出力、プロンプト、入力値は含みません。
  4. Kitewell のアカウント・同期サービス(Descarty が運営)

    送る情報
    アカウント、契約、端末の承認情報、端末の ID と名前、Kitewell のバージョン。プロジェクトを同期する場合は、その定義、ナレッジ、一括処理シート、シークレットの名前(値は含みません)
    送るとき
    Kitewell のアカウントにサインインしたとき。サインインしなければ、この通信は発生しません。実行結果、ログ、認証情報、Excel ブックの場所は送られません。このサービスのデータは Google Cloud の米国リージョンに保管され、Descarty が AI の学習に使ったり、他のお客様と共有したりすることはありません。法人向けプランでは、同期を貴社の環境内で完結させる構成も選べます。
  5. Web 検索(Kitewell のアカウント・同期サービス経由、Descarty)

    送る情報
    アシスタントが行う各検索の語句と、Kitewell の表示言語。このサービス(console.dagu.sh)がこれを Google の検索結果を返す Serper に渡し、検索語句は保存しません。残すのはワークスペース、端末、検索に使ったクレジットだけです
    送るとき
    Kitewell のアカウントにサインインした端末で、アシスタントが Web を検索するとき。サインインしなければ検索は行われず、アシスタントはアドレスを尋ねます。
  6. ChatGPT・Claude(Kitewell の中継サーバー経由、Descarty)

    送る情報
    接続したアプリが Kitewell のツールで読み取る内容。中継サーバー(mcp.kitewell.app、Cloudflare 上で稼働)は呼び出しを保存せずに受け渡し、残すのは端末の名前、Kitewell のバージョン、最終接続日時、最後に取得したツールの一覧だけです。MCP Events を使う場合は、購読されたイベント(プロジェクト、ワークフロー、実行 ID、状態、時刻、失敗したステップ名、待機中のステップの質問や作業内容)を ChatGPT が指定する送信先に送ります
    送るとき
    お客様がアプリを接続し、リモートアクセスを有効にしている間だけ。アプリごとに権限(読み取り・実行・編集)と対象プロジェクトを選び、いつでも変更・取り消しできます。
  7. Webhook の中継サーバー(Descarty)

    送る情報
    端末からは何も送りません。外部サービスがワークフローの Webhook URL に送ったリクエストを、中継サーバー(hooks.kitewell.app、Cloudflare 上で稼働)が端末に渡すまで最大 7 日間預かります。URL の秘密の部分は、ハッシュだけを保存します
    送るとき
    Webhook を有効にしたときだけ。
  8. 共有のコンピューターとブラウザーのワークスペース(法人向け、Descarty)

    送る情報
    ブラウザーで作業するときの画面、アシスタントとの会話、実行のログと結果は、共有のコンピューターから中継サーバーを通ってブラウザーに届き、保存されません。ワークスペースに保管するのは、同期と同じ定義とナレッジに加え、実行の状態、承認時の入力、差し戻しのメモです。ブラウザーで入力したパスワードは、そのコンピューターの鍵で暗号化した状態でだけ通ります
    送るとき
    法人向けプランで共有のコンピューターを使うときだけ。Descarty がホストする VM では、Descarty の運用担当者がその VM の管理者になります。
  9. kitewell.com と GitHub

    送る情報
    更新の確認
    送るとき
    更新を確認するときと、インストーラーをダウンロードするとき。Kitewell は利用状況を計測しません。

送信先の一覧は、Kitewell のドキュメントでもリリースごとに更新して公開しています。 コンピューターの外に出るもの(kitewell.com)

社内のシステムどうしを、社内のネットワークの中でつなぐ構成と進め方は、オンプレミス連携のページにまとめています。 オンプレミス連携を見る

安全に使うための仕組み

AI モデルの選択

  • 主要な AI モデルの API に加え、OpenAI 互換の社内・ローカルのモデルサーバーを選べます
  • 小さなローカルモデルでは、通常、Web やデスクトップの画面を操作できません。画面を操作するステップには、それができるモデルを選びます
  • モデルの API キーはシークレットとして暗号化して保存し、ワークフローには含めません
  • モデルに送ったプロンプトは実行履歴に記録されます

認証情報の扱い

  • シークレットは AES-256-GCM で暗号化して保存し、保存後は値を読み出せません
  • Web やデスクトップの操作で入力するパスワードは名前で参照し、AI モデルには名前だけが送られます。値をそのまま手順に書いたステップは、AI に送る前に止まります
  • Web 操作は、普段使うブラウザとは別の、ワークフロー用のブラウザで行い、AI が使えるのはそこでのログイン状態だけです
  • デスクトップ操作は画面全体の画像を AI に送るため、入力した値を伏せずに表示するアプリでは、その値も画像に写ります
  • 実行ログに現れたシークレットの値は伏せ字にします
  • アシスタントは認証情報の値を見ずに、お客様に登録を依頼します
  • 法人向けの共有のコンピューターでは、ブラウザーで入力したパスワードを、そのコンピューターの鍵で暗号化してから送ります。Descarty と中継サーバーに届くのは暗号文だけです

AI の権限

  • ワークフローと一括処理シートへのアシスタントの変更は、差分を確認して「適用」するまで保存されません
  • ナレッジへのアシスタントの変更はその場で保存され、変えた行に印が付き、すぐに元に戻せます。Web ページや実行の出力を読んだ後は、保存の前に確認を求めます
  • アシスタントはワークフローの削除やその他の設定変更を行いません
  • Web ページなどから読んだ値は、数式ではなく文字として Excel に書き込みます
  • Web 操作では、アクセスできるサイトを制限できます
  • Claude Code などの AI エージェントは、既定では作業フォルダの読み取りのみ許可されます

アクセスの管理

  • API キーごとに、対象プロジェクト、権限(読み取り・実行・編集)、有効期限を設定し、個別に失効できます
  • チームで共有するプロジェクトは、利用者ごとに役割を割り当てます
  • 承認や差し戻しは、実行の権限を持つ利用者だけが行えます
  • 外部からの接続は既定で無効です。有効にする場合は HTTPS を使います
  • ChatGPT や Claude は、お客様が接続したときだけ中継サーバーを通じてつながり、アプリごとの権限はいつでも変更・取り消しできます
  • 法人向けの共有のコンピューターは、操作のたびに、誰の操作か、その人に必要な権限があるかを確かめて記録します

記録と監査

  • すべての実行について、ステップごとのログ、出力、所要時間を記録します
  • 承認、差し戻し、却下は、その日時とともに記録されます
  • ワークフローの変更は版として残り、比較と復元ができます
  • 通知の配信履歴を確認できます
  • ロボット管理台帳を Excel で書き出せます。金融情報システムセンター(FISC)の RPA の解説書が挙げる管理項目の順です

運用と復旧

  • 手動または定期的にバックアップを取得し、復元できます。保存したシークレットの値と暗号鍵はバックアップに含まれません
  • エンジンの更新は検証とバックアップのうえで行い、問題があれば元に戻せます
  • スケジュール実行には、Kitewell を動かす端末が起動している必要があります。法人向けの共有のコンピューターなら、常に起動している VM で動かせます
  • Excel ブックに書き戻す前のブックは控えとして端末に残り、その場所とともに同期されません

エンジンのソースコードは公開されています

Kitewell の基盤である Dagu はオープンソースです。どのように動くかを、誰でもソースコードで確認できます。

セキュリティに関する資料

セキュリティチェックシートへの回答や、構成に関する詳しいご説明が必要な場合は、お問い合わせください。脆弱性を発見された場合は、次のアドレスまでご連絡ください。

[email protected]

社内の基準に合うかを相談する

利用する AI モデルやデータの扱いについて、社内のセキュリティ基準に沿った構成を共同検証の段階から一緒に検討します。