業務自動化の外注費用:丸投げ・伴走・内製の比較

業務の自動化を外に頼むとき、見積もりで比べられるのは最初の構築費です。ところが費用の差が大きく出るのは、作った後です。取引先の画面が変わった、帳票の列が増えた、担当者が替わった。そのたびに誰が直し、いくらかかるかで、1 年の総額が変わります。

この記事では、自動化の進め方を 3 つに分けて、最初の費用、毎月の費用、作った後の修正を比べます。

要点

  • 丸投げの外注は、データ入力や転記の 1 業務で 5〜15 万円程度が相場とされています。ただし、画面や帳票が変わるたびに、保守契約か都度の見積もりが要ります
  • 伴走での内製化は、外部の手を借りながら社内の担当者が作る方法です。修正を社内で済ませられるようになるため、作った後の費用を外に払い続けずに済みます
  • 担当者を 1 人も決められない会社には、伴走は向きません

3 つの進め方

丸投げで外注する 伴走で内製化する ツールを買って自社で作る
作る人 外注先 社内の担当者(外部が支援) 社内の担当者
最初の費用 1 業務 5〜15 万円程度。複数のシステムをまたぐと 20〜50 万円程度 支援の費用と、ツールの費用 ツールの費用と、担当者が覚える時間
毎月の費用 保守契約で月 2〜10 万円程度と、ツールの費用 ツールの費用 ツールの費用
画面や帳票が変わったとき 外注先が直す(保守契約か都度の見積もり) 社内の担当者が直す 社内の担当者が直す
社内に残るもの 動いている自動化 動いている自動化と、直せる人 担当者が育てば、直せる人
向いている会社 社内に担当者を置けない。業務が当面変わらない 担当者は置けるが、作った経験がない 社内に作れる人がいる

丸投げの相場は、外注の費用をまとめた 2026 年の記事(出典を参照)によるもので、対象の業務や件数で大きく変わります。

費用の差が出るのは、作った後

自動化は、作って終わりではありません。取引先の Web サイトの更新、社内システムの入れ替え、帳票の書式の変更は、どれも自動化が止まるきっかけになります(RPA が画面変更で止まる理由)。

丸投げの場合、修正は外注先の仕事です。保守契約を結んでいれば月額の範囲で、結んでいなければ都度の見積もりで直します。月 2〜10 万円の保守契約なら、1 年で 24〜120 万円です。止まってから直るまでの間は、手作業で回すことになります。

社内で直せる場合、修正の費用は担当者の時間です。ただし、作った人しか中身がわからない状態にすると、その人が異動した時点で丸投げより悪くなります(作った人がいない RPA ロボットの引き継ぎ方)。内製にするなら、誰が読んでもわかる形で残すことが前提です。

ライセンスや直す手間まで含めた総額の出し方は、RPA の維持費はいくらかで解説しています。AI エージェントは、モデルの提供終了でも直す必要が出ます。外注、FDE、内製を直す速さで比べた「AI エージェントの内製化の課題」もあわせてご覧ください。

ツールの費用(2026 年 10 月時点)

ツール 費用
Power Automate Premium がユーザーあたり月 2,248 円相当(年払い、税別)
WinActor ノードロック版のフル機能版が年 1,098,680 円、実行版が年 300,080 円(PC 1 台あたり、税込)
Kitewell 法人は、先行利用パートナーとして個別にご相談

Power Automate Desktop の無料版で、フローを決まった時刻に動かすための条件は、「Power Automate Desktop の定期実行」で解説しています。

伴走で内製化する場合の進め方

Descarty の例で説明します。

最初に共同検証

止まりがちなロボットや手作業の業務を選び、先行利用パートナーとして Kitewell のワークフローで動かします。共同検証では、Descarty がご担当者と一緒にワークフローを作り、効果を確かめます。

  • 期間は 1 か月、費用は 50 万円(税別)です。事前に合意した成功基準を満たさなければ、費用はいただきません
  • 検証の終わりに対象の画面の一部を変え、ワークフローを変更せずに処理が続くかを確かめます
  • 結果のレポートには、処理件数、成功した件数、1 件あたりの時間、AI の利用料、止まった回数と理由が入ります
  • AI モデルの利用料のお支払い方法は、ご要件に合わせて選べます。Descarty の請求書にまとめることもできます
  • 結果は、共同検証事例として公開します(社名を伏せた公開もできます)

共同検証の後は、担当者が作る

本番の業務は、ご担当者が Kitewell のアシスタントとの会話で作ります。Descarty の構築支援は、対象業務の切り出し、例外と承認の設計、作る途中で詰まったところの解決を手伝います。作ったワークフローは図と YAML で読めるため、作った人以外も中身を確かめられます。

募集要項は先行利用パートナー様募集をご覧ください。

向かない会社

伴走での内製化が向かないのは、次のような場合です。

  • 担当者を 1 人も決められない:伴走は、社内に直せる人を残すための方法です。業務を持つ人が手を動かせないなら、保守契約つきの丸投げのほうが合います
  • 両方のシステムに API がある:クラウドのサービス同士をつなぐなら、Zapier や Yoom などの連携サービスのほうが安く、安定します
  • 請求書の受け取りと読み取りだけを自動にしたい:請求書の受け取りに特化したクラウドサービスが向いています。Kitewell が役に立つのは、その後の、API のない社内システムへの転記や照合です
  • 利用規約で自動の操作が禁じられているサイト:自動化しません(自動化の前に確かめる利用規約)

見積もりで確かめること

どの進め方でも、見積もりを取るときに次を確かめると、後の費用が読めます。

  1. 画面や帳票が変わったときの修正は、保守に含まれるか。含まれないなら、1 回あたりいくらか
  2. 作ったものの中身を、社内で読めるか。外注先が替わっても引き継げるか
  3. 止まったときに、誰がどうやって気づくか
  4. 処理件数や対象業務が増えたとき、費用はどう変わるか
  5. AI を使う場合、その利用料は誰が払うか

まとめ

  • 外注の費用は、最初の構築費より、作った後の修正で差がつきます
  • 社内に担当者を 1 人置けるなら、伴走で作って直せる人を残すと、修正の費用を外に払い続けずに済みます
  • 担当者を置けないなら、保守契約つきの丸投げを選び、修正の範囲を契約で決めておきます

出典

先行利用パートナーとして、貴社の業務で確かめる

本番と同じ画面とデータで Kitewell のワークフローを動かし、処理時間、成功率、止まったときの直しやすさを一緒に測ります。

共同検証は、案件によって中身が違います。システムの連携では、要件と設計を決め、本番と同じ画面で、エラーのときと画面が変わったときまで試します。現場で使う場合は、1 つの部署のパイロットとして、担当者が研修を受けて自分の業務を作り、効果を測ります。

お願いすること

  • 対象業務の窓口となるご担当者(1名)
  • 業務手順書やマニュアル(無い場合は、作業の録画)
  • 検証用のアカウントと、対象の画面へのアクセス
  • 本番に近いサンプルデータ
  • Kitewell を動かす端末
  • 利用する AI モデルの API キー、または社内のモデルサーバー
  • 検証中の定期的なフィードバック
  • 共同検証事例の公開へのご協力
3 社・2027年3月31日まで

貴社の業務で、Kitewell を一緒に検証する

  • 開発者が直接、ヒアリングから本番への移行まで支援します
  • 業務に必要な機能は、優先して Kitewell 本体に追加します
  • 結果は共同検証事例として公開します(社名を伏せた公開もできます)
  • 期間は 1 か月、費用は 50 万円(税別)です。事前に合意した成功基準を満たさなければ、費用はいただきません
  • 本契約に進む場合は、共同検証の費用を初年度の契約金額に充当します

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