Power Automate Desktop の定期実行:無料版でできること

Power Automate Desktop は、Windows で追加料金なしに使えるため、手元の作業の自動化に広く使われています。使い込むと出てくるのが、「毎朝 8 時に自動で動かしたい」という要望です。

この記事では、無料版でフローを決まった時刻に動かせるかを Microsoft の公式ドキュメントで確かめ、そのための方法の条件と費用を比べます。

要点

  • Microsoft アカウントで使う無料版のフローは、Power Automate の画面から人が実行します
  • タスクスケジューラなどから実行 URL でフローを起動する方法は、公式ドキュメント上、Power Automate Premium(ユーザーあたり月 2,248 円相当、年払い、税別)か従量課金制の環境が条件です
  • 手で動かすフローは Power Automate に残し、決まった時刻に動かしたい業務だけを別のツールに移す方法もあります。Kitewell なら、1 人が自分の PC で使う範囲は、スケジュール実行も無料です

公式ドキュメントに書かれている条件

Microsoft のドキュメント「URL またはデスクトップ ショートカットでデスクトップ フローを実行する」には、タスクスケジューラからフローを起動する手順が載っています。その前提条件は次の 3 つです(2026 年 10 月時点)。

  • デスクトップ用 Power Automate が、使っている PC にインストールされている
  • ユーザーがサインインしている
  • ユーザーが、Power Automate Premium プラン、または従量課金制の環境へのアクセス権を持っている

同じページには、次の注意もあります。

  • URL やショートカットからフローを起動すると、既定では確認のダイアログが出る。無効にすると、悪意のある人が共有したフローに気づかず実行する危険がある
  • ローカルのアテンド型では、一度に 1 つのフローしか実行できない

Microsoft アカウントの使い方を説明するページには、無料版で作ったフローは自分の OneDrive に保存され、Power Automate の画面から実行すると書かれています。

決まった時刻に動かす方法の比較

方法 必要なライセンス(2026 年 10 月時点) 注意
毎回、人が Power Automate の画面から実行する 無料(Microsoft アカウント) 決まった時刻に人がいる必要がある
タスクスケジューラから実行 URL で起動する Premium(ユーザーあたり月 2,248 円相当、年払い)か、従量課金制の環境 PC で Power Automate にサインインしている必要がある。確認のダイアログが既定で出る
人がいない状態で動かす(非アテンド型) 組織のアカウントと、Process(ボットあたり月 22,488 円相当、年払い) 1 つのボットが同時に動かせる無人の実行は 1 つ
決まった時刻に動かしたい業務だけ、別のツールに移す ツールによる。Kitewell は製品サイトのプランによる Power Automate のフローはそのまま移せないため、作り直す

価格はいずれも税別で、Microsoft の価格のページによります。

別のツールに移す場合の例:Kitewell

Descarty の Kitewell は、1 人が自分の PC で自分の仕事に使う場合も、スケジュールを使えます。プランは製品サイトに掲載しています。会社の業務で使う場合は、先行利用パートナーとして一緒に検証できます。

Power Automate のフローを読み込む機能はないため、ワークフローは作り直します。作るときは、やりたいことをアシスタントに言葉で伝えると、AI がワークフローを組み立てます。Web 操作の手順は「ログインIDの欄に入力する」のような言葉で書かれ、画面が変わったときは AI が画面を読み直して続けます。

決まった時刻に動いた記録

2026 年 10 月 19 日に、2 つの模擬の発注サイトから注文を集めて 1 つの一覧にまとめるワークフローで確かめました(取引先ごとの Web-EDI から受注を集める方法で使ったサイトのうち、ワンタイムパスワードのない 2 つです)。記録のために、まず 1 分後に動くようにスケジュールし、スケジュールで始まった実行を確かめてから、平日の朝 8 時に設定し直しています。

スケジュールで 16 時 42 分 00 秒に始まった実行。2 つのサイトからの取得が 14 秒、一覧へのまとめが 1 秒未満で成功している

実行は、スケジュールの時刻の 16 時 42 分 00 秒に始まり、14 秒で終わりました。

ワークフローの一覧。スケジュールは平日 08:00、次の予定は 10 月 20 日 08:00、前回の実行は成功

この記録は Mac でのものです。Mac では、PC が起動していて Kitewell が開いている間にスケジュールを実行し、スリープ中や閉じている間に逃した実行は、戻ったときに実行します。Windows では、デスクトップアプリを操作するステップを含まないワークフローは、誰もサインインしていなくても動きます。デスクトップアプリを操作するステップは、画面のロックを解除してサインインした状態で動きます。

Kitewell は kitewell.app からダウンロードできます(macOS・Windows)。

向かない場合

  • 会社で Microsoft 365 と Power Automate Premium を契約している:Power Automate のクラウドフローで決まった時刻に動かすほうが、同じ環境で管理できます
  • Power Automate で作り込んだフローが多く、作り直す余裕がない:作り直しの手間が、ライセンスの費用を上回ることがあります
  • 確認のダイアログを無効にして、タスクスケジューラから動かしたい:Microsoft が危険を指摘している設定です。勧めません

まとめ

  • 無料版の Power Automate Desktop のフローは、人が画面から実行します
  • タスクスケジューラや実行 URL からの起動は、Premium か従量課金制の環境が条件です
  • 手で動かすものは Power Automate に残し、決まった時刻に動かしたい業務だけを移す方法もあります
  • 1 人で自分の仕事に使う場合も、Kitewell でスケジュール実行できます。フローは作り直します

無料で使える範囲と有償になる条件の全体は、Power Automate Desktop から AI RPA へで整理しています。

出典

自分の仕事なら、今日から始められます

Kitewell は製品サイトからダウンロードして、1 台の PC ですぐに使い始められます。スケジュール実行も含まれ、Kitewell のアカウントは要りません。

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対応環境
  • macOSベータ
  • Windowsベータ
  • Linux提供予定